環境にやさしい有機野菜

2023.8.23

季節は「処暑」
夏の暑さもそろそろ収まるころです。
秋の爽やかな涼しい風が待ち遠しいですね。
今年は東京都心では最高気温が35℃以上の猛暑日が年間最多記録を更新し、
40℃以上の酷暑日、夜の気温が30℃以上の超熱帯夜、などという言葉も耳にするようになり、
確実に地球温暖化が進んでいると感じる夏となりました。

地球温暖化の要因はほとんど人為的なものによります。
人類は自分たちの都合で自然のバランスを崩してきてしまいました。
その結果が今の気象状況に表れているのでしょう。
深刻な現状を改善し環境を守っていく取り組みが考えられる中、
私たちは「食べる」いう一番身近なことからも地球環境を守っていくことができるのです。

有機野菜とは

WELLERで使われている野菜は株式会社ビオ・マルシェで取り扱っている有機野菜です。
有機(オーガニック)食品とは
「環境への負担をできる限り少なくする方法で生産された食品」です。

有機野菜は「有機JAS認証」を取得している農産物で
・種まき、植え付けの2年以上前から堆肥等で土づくりを行った田んぼや畑で生産されたもの
・遺伝子組み換え技術を使わない
・禁じられた農薬や化学肥料を使っていない
・土壌の性質に由来する農地の生産力を発揮させ、環境への負荷を軽減する
・植物性・動物性由来の「有機物肥料」を使って育てられる
このような基準があり「有機JASマーク」を貼ることができます。

有機物を使用する土づくりは土壌中に炭素を多く蓄積することになり、大気中のCO2を減らすことにつながります。
また、有機物を多く含んだ土は団粒構造という保水性・通気性・透水性に優れた災害にも強い土壌になるのです。
化学肥料はその製造過程でもCO2が排出されますが、
土壌にまいた化学肥料は地下水から川へ流れ込み水質汚染につながります。
そして海へ流れ込み、植物プランクトンにも栄養を与えてしまい大量発生がおき、
その結果、海水温が上がり、台風の発生が増えその勢力も強いものになっていくのです。

有機食品のメリットとデメリット

食生活に有機食品を取り入れることは
・体に優しく安全で健康につながる
・安全な土壌がCO2排出を減らすことにつながる
・地球の環境と生態系を守ることができる
・持続可能な食糧生産につながる
・なによりも、美味しい
このようなメリットがあるのです。
コストがかかり価格も高くなる、流通が少ない、
添加物・保存料・酸化防止剤などを使用していないので長期保存ができない、
というデメリットな部分もありますが、
環境汚染や体内に取り込まれた化学物質が引き起こす健康被害を考えれば、
長期的に見て値段以上の価値があるのだと思います。

五行説

東洋医学の考え方のひとつに五行説というものがあります。
五行説は中国の自然哲学で、万物は「木・火・土・金・水」の5つの要素から成り立ち
5つの要素は互いに関係し合い、助け合い、抑制し合いながら全てがつながっていると考えられています。

「五行の相性関係」
木を擦り合わせると火が生じ、火が燃え尽きると灰が生じて土となり、
土の中には金脈があり、金脈のそばには水が流れ、水は木を育てる。

「五行の相剋関係」
木は成長のために土から養分をもらい、土は水の流れを変える。
水は火の勢いを弱め、火は金属を柔らかくする。
金属から作られた斧は木を切る。

自然・体・心など幅広く五行に関連付けて分類したものを五行色体表といい、
東洋医学・漢方の基盤となっていて、古くから伝わる自然と共存する知恵が詰まったものなのです。

祖先から受け継いだ地球環境を次世代に繋いでいくために、
身近なところから自然のバランスを守っていくことが私たちにできることなのだと思います。